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素晴らしい日本人に聞くシリーズ

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第四章 ②
生き様は体に出てくる


(受講者に体の構造について説明される高尾先生)

藤原:高尾先生がこれまで施術された中で、感動されたとか、こういう気付きがあったとか印象に残っているお話を聞かせていただけますか?

高尾院長:毎日毎日、同じくらい感動しているのですが……。

前にお話ししたボタロー管開存症だった方ですが、16歳に手術をしてから大事をとり全く体操をしなかったそうです。

ですから、体は動いて育つ機会が少なかったので弱化(じゃっか)していました。

その方は今72歳ですが、今から5年ほど前でしょうか、私のところにいらした時はどんどん歩きづらくなってきていて、腰痛も酷かった……。

ところが、私のたった一回の施術で腰の痛みが治ったので、たいへん感動してくださり、今も施術は続けています。

その方との施術は毎回感動そのものです。昨日も、新たに足の指を動かすことができたのです。

毎回、私は言います。「あなたは器質的な破壊が起きたわけではない。骨折も捻挫も欠損もしていません。だから、呼び戻していけば育ちます」。

私はその方と毎回「育てて」いるのです。その方がいつも言ってくれます。

「初めて私はこれ(例えば足の指)を動かしました。ここにこんなのがあるのも知らなかった」

毎回そんな体との出会いの連続で、その感動を私も共有します。シェアするからこそ、共に良くなる力にもなるのです。

一人だったら無理です。お互いに響き合ってこその施術です。

藤原:素晴らしいですね!

高尾院長:腰痛で動けなくなった女性(当時60代)がいました。

施術を受けられた結果、翌月には箱根に遊びに行くことができましたし、半年後にはスイスの山に観光できるまでに回復したのです。

「激痛で立ち上がれない」と電話がかかってきて、それで私はその方のところに数日間通いました。

そういう時は、絶対に立ってはいけません。四つん這いになっていると腰痛は起こりません。重い頭を間違ったところで支えているから腰痛が起きます。

腹で支えられないから、背中で支えてしまい、(この方の場合は)神経根を圧迫しているのです。

そこで徹底的にお腹を揉みました。弱化している腹部を掴んで揉み解します。

お腹を冷やしてはいけないから、好きなビールも一週間やめてもらいました。そして、一週間で見事に立てるようになったのです。

一緒に近所を歩き回りながら「良かったね」と二人で泣きました。人それぞれに感動の瞬間があります。

今、87歳の書道の先生がいらっしゃっているんです。現役でご指導に勤めていらっしゃいます。

自分の運命としてやることがある限り、例え90歳でもよく生きたいと思っていらっしゃるから、健康が大事なのです。

「よく生きたい」と生きていらした方は歳に関係なく、やはりそのようなお体をしていらっしゃいます。生き様が体に出ている。撥剌として、バランスが良いのです。

また、ある70代の男性には「せっかくこんなに質の良い筋肉があるのに、あなたの痛みとか不調整というのは、使わないがゆえの『廃用性障害』です。自分の機能を燃やしていない」と厳しくお伝えしています。

「これだけの筋力を与えられているのに、どうして動くのが嫌なのか。花に水を与えるように、ご自分に『動き』を与えて下さい」と動かすように導いています。

与えられた肉体的な財産は使わないといけません。そうでないと、「仇(あだ)する」のです。良い生き方にはなりません。


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